【UXデザイン】UXを組織に導入!導入シナリオ

前回UXデザインの導入について現状の把握についてご説明しましたが、今回は導入についての計画、実行方法をご説明いたします。
プラン作成において今回は1枚の計画書・シートを使います。何枚も資料を作り綿密に考える人もいると思いますが、今回は細かい仕様を決めるわけではなく、目的を達成する為の計画を想像する為のものです。
不必要に情報を多くすると無駄に時間がかかりますし、修正も大変です。プレゼン資料のようにストーリーにして見せるわけでもありません。そして何よりも複数あると俯瞰することが出来ません。
私は仕事をする上で俯瞰することを大切にしていてサービスや画面をまず俯瞰して見れるようにします。
なぜかというとカスタマージャーニマップの回で説明しましたが、サービスや人間関係も含めそれ以外のこの世の事象はある一点のみで生じているわけではなく相互関係で生じているからです。それを理解しないまま進めても氷山の一角を見ているだけで対して効果は得られません。一枚に書くことでいつでも相対関係が理解出来、共有もしやすいです。
そして一番あなたがしないといけないことはこのシートを見ながら目的を達成する為の方法の想像に集中することです。想像することがKJ法や構造化シナリオ、共感ペルソナでも話しましたが、全ての仕事でAIに真似できない唯一の人間の仕事です。それ以外は人間がやる仕事ではありません。それ以外はすぐにAIに取って代わるでしょう。
想像を邪魔するものは全て捨ててください。想像するにはこの方法が一番効果と効率がいいのです。
ミッション・目標・強み・アクションプラン
・ミッション
ここには導入活動をする意義を書きます。理念と同じようなもので、価値観や指針として判断の拠り所になるもので何か目的が薄れてしまい問題が起きてもこれによってたちもどことも出来ます。
・目標
導入に置いて具体的な目標に置き換えたもので、理想目標/必達目標に別れていて理想の姿とこれよりも低いと目標に達成することが出来ないギリギリの線を設けたものになります。
・強み
関係者との交渉に強みとなるものがある方が有利に働くので、自分や推進メンバーにどのような強みを持っているか把握して置きましょう。相手がその強みを弱みにもっていたならばそれをぶつけてみましょう。効果は明白です。そして強みは人ではなく環境の場合もあります。例えば「UXに関して経営陣が興味を持っている」「今までの企画、改善のやり方に限界を感じている」「新しいやり方を模索している」「UXに関してワークショップなどが開催されるようになった」などです。
・アクションプラン
こちらは具体的な達成する為の計画になります。計画は関係者ごとに考えてください。これは一度、決めると変更してはいけない訳ではなくうまく行くようになるまで修正してください。ミッションやも目標は変えてはいけませんが計画は試して見ないと分からないものも多く周りの環境も常に変化しているので試行錯誤しながら探ってください。
