② ユーザービリティ評価 – 評価設計

今回はユーザビリティ評価の評価設計の部分をご説明していきたいと思います。
評価するには問題が実査中に出現するような状況を作り出す必要があります。
これを評価設計といいます。
まずは評価する範囲を決めましょう。範囲は前回決めた目標を元に決めることができるのでまずはTOPからの導線を洗い出しましょう。範囲を決めたら実査中に範囲外に出てしまったら範囲外で操作してもらっても時間の無駄になるので被験者に理由を聞いて、その理由が解決されたということにして、範囲内に戻ってもらいましょう。
次にタスクとシナリオを考えてください。
タスクとは導線上の課題が見つけられるように設定する単位のことで、タスクを問題なくクリアできれば評価は良く逆に問題があればそれを改善することになる訳です。ここで明確な完了状態が分かるタスクにしないと評価がしにくくなるので明確にしましょう。そしてシナリオは、タスクを実行するのになぜしなければいけないかが分かるようにしましょう。その時の理由と背景によって行動は違ってくるものです。例えばECサイトでなんとなくいいものあるかなーと探しているときと、特定のプレゼントを探している時は行動も熱量も違うと思います。
なのでタスクを与える時はしっかりとして前提のシナリオを作って置く必要があります。
そして最後にもう一つのシナリオ「操作のシナリオ」を作ります。
シナリオと言ってはいますが単純な操作の羅列で、問題なくいけばシナリオ通りに進みますが、逆に問題があれば導線上の問題がすぐに発見できるので改善策を考えることができます。これは被験者にはもちろん伝えません。
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あと事前に観察ポイントを決めておきます。操作のシナリオ書いているので評価する導線上に何が問題になるか仮説はある程度出ていると思います。
その懸念点となる問題を例えば「同意するボタンに気づくか」のように書き出します。なぜ書き出して置くかというとこれも操作シナリオと同じで事前にどこが使えないかを把握しておけば問題があった時に解決の糸口となるためです。リスト形式で時系列的にまとめて置けば良いでしょう。
そしてタイムテーブルと資材を考えましょう。
実査当日の具体的な進行を設計します。実査には時間が限られているのでまず必要な時間設定をしましょう。しかし被験者、実施する私たちもですが
集中力は限られているので長くとっても効率的ではありません。1時間から1時間半をめどにタイムテーブルを作りましょう。
実査 | 05分 | イントロ、挨拶、撮影許可、NDA(機密保持契約) |
05分 | 事前インタビュー | |
10分 | 被験者へ説明:何を評価するか、思考発話法火ついて | |
10分 | 環境設定 | |
45分 | タスク実行(DM確認、理解確認補足、登録タスク) | |
10分 | 事後インタビュー | |
05分 | お礼、お見送り | |
30分 | 片付け&環境初期化&セッティング |
最後に資材を準備します。資材はタイムスケジュールを見ながら洗い出しましょう。
